「音楽」を続ける選択に感謝を-二宮和也カバーアルバム「〇〇と二宮と」
先日、二宮くんがFC限定盤のカバーアルバムが発売されました。
彼の歌声が本当に大好きで、彼の作る音楽に救われつづけた私にとって、待ちわびていたような作品だった……
M1.君と僕の挽歌/さかいゆう
一音めで心掴まれる、突き抜けるような高音。ああ、私はこれを待っていたよ……と思った。
冒頭イントロのスコーンと突き抜けるような高音とはまたテンションが異なり、「How's it going? How's it going?調子どうですか?」の声が優しく柔らかいところとか。ラスサビ「How's it going?How's it going?調子どうですか?優しい苦笑いを思い出す 諦め悪い僕の癖も 相変わらずさ」の優しさとかさ!?!表現力のかたまり。明るめの湿度を保たせた声に、一曲めがこれで正解だったんだなと思わせる。心をふわっとつかまれる。
「今日も明日も こうして歌い続けているよ」って他の方の言葉ではあれど、二宮くんが歌ってくれるのがうれしい。これからもずっと、歌い続けてください。
M2.Walking with you/Novelbright
アレンジが原曲とは全然違うベクトルのテクノ系だったので驚いた。原曲とは全然違う印象を感じるからすごい。
あとキー下げてくるのも意外だったかも。でもアレンジで来るなら原キーよりも低くしたこのキーの方が影が出てよいかもしれないなあ、ああ…彼のクリエイターの脳を魅せられている。でもキー下げてもだいぶ高音だよね…本当に高音が綺麗です…
しっとりという感じではないけど、影が出るように湿度を保たせたままの声。原曲がめちゃめちゃ明るい印象があるから、対照的な印象を持たせようと考えたのがすごい。
ラストの「We can do it」の置いていく感じがすごい好き。
M3.Pretender/Official髭男dism
超絶有名な曲をどう調理してくるのかな〜と思っていたら、原曲よりアップテンポでテクノ系にしてきた……!アレンジ効果で原曲より爽やかに仕上げている。
原曲は影のあるポップ、って印象がある。湿っぽいんだ、ねちっこい、という印象なのに……二宮君このアレンジだとテンポ感もあって影をあまり感じないで流れていく印象、だけどそれはそれでこの曲のしんどさを炙り出されている気がしてさらにしんどい……笑
個人的には「グッパイ」の置き方が好き。
この2曲は二宮さんの音楽へのこだわりが出ていてよいです………あえてのテクノアレンジだと思うから。テクノアレンジ2曲並べてきたけど、全然違う音楽に聞こえるのは彼の技術の賜物だな、と思っている。
前2曲とは打って変わってアカペラコーラス、正統派で聞かせに来た。彼の歌のうまさが光るし、こういう曲での二宮さんの声が昔から大好きだなあ……
高音なのにM1とは異なって突き抜ける感じではなく、優しく包み込むような歌声。本当に変幻自在に歌声を使い分けるすごい人。私の語彙力では語り得ないけどただただ多幸感に包まれる歌声………あと歌い出しにしゃくれる癖が本当に好きなので大好き。
ラストで低音を聴かせてくれるところにギャップを感じてドキドキしちゃう。
M5.Attitude/Mrs.GREEN APPLE
お宝音源・ベイスト披露バージョンと大きくアレンジを変えてくることなく、完全フルバージョン&再アレンジして再録!といった感じの印象。全二宮担が待ちわびたであろう音源化。感謝。
ピアノアレンジのままで再録してくれたことに感謝と、再録で入った2番以降のアコーディオンがかわいい。
「弱い人ばっか居ます」
この世は弱い人ばっか居ます
そんなとこだけでも
何処かに響けば良いなと思っています
心に突き刺してくるように響かせてくれる歌声が大好きでさ。
「弱い人ばっか」いるんだよね……
「腐ってなんかは居ない」
この世は腐ってなんかは居ない
そんなことだけでも
何処かで報われた気がして過ごせています
益々生きにくい日々慣れれず削りながら
真面目にも今日もね 明日を信じて歯を食いしばるのが
再録で聞けた2番の歌詞。良すぎて泣いてしまう。
本当に生きにくい毎日だよね、今日をなんとか真面目に生き抜いて、明日を信じて歯を食いしばって生きているただの人間だけど、
それを優しく、でも突き刺すように肯定してくれる。心に刺さる歌声。
夢から覚めて魔法はね いつか解けるの
しがみ付く事なく 誰かとね 愛し愛されて死にたいの
表現力の真骨頂。なにこのささやき、大好き。
「弱い人ばっか居ます」
この世は弱い人ばっか居ます
平気なふりをして隠れてるわ きっと
お宝音源を聞いた時にボロ泣きしたのはここだった。
平気なふりをしてみんな隠れているのか・・・・・こうも弱くて苦しんでいるのは私だけじゃないんだ・・・・・と思ってボロボロ泣いた。そんなことを実感させてくれる二宮くんの歌声の説得力に泣いた。
抱え込んじゃう私に、自分ひとりが苦しいんだって思いこんじゃう私に、そうじゃないんだよって教えてくれたのは彼のこの歌だったから。
「腐ってなんかは居ない」
この世は腐ってなんかは居ない
どうかそんな歌を歌わせてよ ずっと
書き綴られた歌は 私のそう 遺言
そんな歌を、歌い続けてほしい・・・・・私にとっては、音楽ってそういうものだから。
大森さんが書く詞が本当によい…これを二宮くんが歌うとなおのこと説得力が増すからすごい。
M6.想うた〜愛する人を想う〜/キヨサク
原曲聞いて知った、JTのCM曲。弾き語りベース。
実際に弾き語りライブを聞いているかのような臨場感で、編曲・ha-jさんと一緒にお届けしてくれるうれしさたるや。
ああ、こういう曲の二宮さんの声、大好きだったなって思い出すとか。
M7.廊下を走るな/日食なつこ
唯一の女性アーティスト。それだけ思い入れが強い曲ってことだと想像しておく。私の中では今回の大本命、なにより私は日食さんのファンなので……初聴、号泣。
まず、この立ち位置。アルバムの中の大本命的位置とあまりにも荘厳なアレンジ………。
そして、マーチングアレンジ。ご本家を尊重してくださっているような気がして、泣いちゃった。それでもピアノは控えめながらいるところ、ご本家日食なつこさんの最大の特徴・ピアノ弾き語りスタイル、を尊重してくれていることが本当にうれしい。
日食さんのファンとして、「廊下を走るな」のマーチングアレンジに妙に納得した部分があったのは、たぶん日食さんがライブでマーチングアレンジをしていたからで。それでもピアノもちゃんと尊重されたままのアレンジ、本当に本家リスペクトでうれしい……… #二宮和也カバーアルバム
— ももちゅん (@candy_n_0617) 2022年6月18日
二宮くんが前々からこの曲をラジオで紹介していて。日食さんが付けた「廊下を走るな」というタイトルを、普通はこれをつけようと思わない、とやたら褒めていた記憶がある。
ついには先日、地上波の番組で廊下を走るなの歌詞についてめっちゃ触れてくれて。メジャーじゃない曲を熱弁していたあたりで、ああこの人は本当に日食さんのファンだって思った。「辛いときに救われたのはこの曲」みたいなニュアンスのお話をしていたよね。そんな曲を自分の声で届けようと思ってくれたこと本当に幸せです……。
日食さんのこの歌詞をしきりに二宮くんは褒めていたとけれど、日食さんが書いた詞とは思えないくらい二宮くんが歌っても説得力がある。というか、二宮くんっぽすぎて錯覚するほど。不思議だ。
叱られるのは嫌うくせに 導かれたいなんてエゴの極み
嫌われるのが怖いくせに 優しくできないのはバカの極み
1番と2番の強い歌詞。この箇所については日食さんの歌も真正面から刺してくる歌い方だけど、二宮くんはずどん!と錘を落とされたように心に刺さる。
目次すら見当たらない教科書を今日も開く
こじらせたエゴのそもそもの始まりがどっか教えてよ
ページをめくるごとに命も費えていく
全部を読み終えた頃に僕の命も終わるのだろう
ここの表現力に感動した………
「こじらせたエゴのはじまり」知りたい。教えてほしい。
ページを人生に例える日食さんの歌詞の妙を感じるとともに
「僕の命も終わるのだろう」の終わり方に表現力をかんじる・・・・・
忘れて生きてる探して泣いてる大人の僕らが欲しい答えは
落書きだらけの机の上で全部覚えたはずなのに
そういうことはあの頃誰もが教えられているはずなのだ
落ちサビ後、転調後の一段ボルテージあがったテンションで、「大人の僕らが欲しい答え」を突き刺してくる二宮くん………落書きだらけの机の上で覚えたこと、いちばん素直な時期に覚えたこと、大人になって自分を曲げることを覚えると、そういうことも忘れちゃうんだ……はっとさせられる、改めて二宮くんの歌で。
個人的な感情になってしまって申し訳ないけれど。
二宮くん経由ではなく、巡り巡って日食さんと出逢ったわたし。
日食さんのことを好きになって少ししてから二宮くんが日食さんの曲をときたまラジオで紹介していると知って「え!?!共通項ここ!?!」となった記憶がございます。
時は2022年、私の大好きな二宮くんと日食さんがまさかまさかここでミーツ!するとは思いませんでした。(※20220618baystormに盛大な感謝)
二宮くんが日食さんをカバーする未来が来るなんてこれっぽっちも想像していなかった………このカバーが聴けるだけで気が狂うほどに嬉しい。
各方面に多大なる感謝を述べさせていただきたいです!ありがとうございました!!!
M8.HONEY BEAT/V6
このタイミングでV6先輩の曲を選ぶあたり、リスペクトがすごい。
あのポップなハニビをストリングスアレンジでバラードにしてしまうし、彼の歌唱力でものにしてしまうのがすごい。エモさが光るよお………
誰かのために 生きたって
君は君だよ
笑って 笑って 笑って
この美声で「笑って」って言われたら泣いちゃう………。
アルバムのセットリストもよく練られているなあ、という印象。
M1は彼の美声を堪能できるゆったりテンポのバラード、M2・3のテクノアレンジで変化球を投げてきたと思ったらM4でアカペラアレンジでしっとり落ち着かせる。M5でちょっとテンションを上げつつ、M6で弾き語り。M7の荘厳なアレンジでアルバムを引き締めたと思ったらM8・V6さんでふんわり甘~い夢を魅せて終わらせる。またM1から回したくなるスルメアルバムです……
私は二宮くんの奏でる音楽がずっと大好きで、二宮くんの歌声が世界でいちばん好きで。だからこそ嵐が休止して彼が歌わなくなることがいちばん悲しかった、といっても過言ではなくて……でもこないだ、カバーアルバムを発売した経緯として、二宮くんがジャにのちゃんねるの生配信で「嵐が休止していることと歌やダンスをお休みすることはイコールではないと思ってて」と発言してくれたことがあまりにもうれしくて。ファンの需要を汲むのがこんなにうまい人っているのかな。
「音楽」を続ける選択をしてくれてありがとう。
まわりからやいのやいの言われても、二宮くんの作り出す音楽が大好きだから。次はオリジナルアルバムも待っているよ。